殴られ蹴られる。虐待に怯えながら過ごした幼少期の話をしよう。前編
ズボラーママくろまめです。
今回は昔の話(実話)をします。
今思えばあれは幼児虐待というものだったのかな。
私がまだ幼稚園児だった頃の話。
遅く生まれた私は兄弟たちと大きな年齢差があった。
思春期まっただなかの兄弟たちは、子供特有のわがままを言い騒がしい私を煩わしく思い、全く相手にしなかったり意地悪をした。
兄弟と歳が近ければ一緒に遊ぶこともできたのに、その当時私にとって兄弟は、あるようでないようなものだった。
ただその分構ってもらえると、とびきり嬉しかったけれど。
兄弟たちに構ってもらえず、近所に友達もいなかった私はいつも唯一の幼馴染である男の子と遊んでいた。
気の弱い無口な男の子だった。
当時、女の子らしい遊びより、その子と一緒にブロック遊びをしたり電車のおもちゃをレールに走らせて遊ぶほうがずっと楽しかった。
いつからかはわからないが、外で遊んでいると幼馴染の家のお隣の家から視線を感じるようになった。
お隣の家の2階の窓を見ると、中学生の娘さんがこちらをにらんでいる。
何度か外で顔を合わせたとき幼馴染にはものすごく愛想よく接していて
子供ながらに「この人は優しい人なんだな」と感じていたから
自分がどうして睨まれているのか意味が分からなかった。
その数日後、事件が起きた。
いつもどおり外で遊んで、幼馴染と別れた帰り際
そのお姉さんに襲われたのだ。
突然殴られ、蹴られる。
(いたい…いたい!)
(なにがおきているの?)
(…どうして?)
(どうして?)
ただ泣くことしか出来ない私に、彼女は
「~~~~~~~!!」
ヒステリックに何かを叫びながら去って行った。
一瞬の出来事だった。
私はわけもわからず、泣きながら帰った。
後半につづく